「自分らしさ」を叶える住まい。光と風のマンションリノベーション

K.Matsunaga K.Matsunaga
modern by seets一級建築士事務所, Modern
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リノベーションには、周囲の環境を生かしながら住宅をより心地よい環境へ変化させられるメリットがあります。「住宅に合わせて住む」形から「人に合わせた家に住む」スタイルが浸透してきました。古い建物を受け継いでいくヨーロッパでは、同じ建物内でも同じ間取りの家がほとんど見られないように、住環境は心地よさを左右する重要なポイントとなります。今回ご紹介するのは、SEETS一級建築士事務所が手がけたマンションの一室のリノベーション。光と風を感じられる家をテーマに、どこにいても心地よい住まいが出来上がりました。

Before:改修前の姿

年季が入っているものの、日当たりや緑を眺められる景色に恵まれた住戸でした。広さは70㎡。これをひとつの空間ととらえ、光と風を生かすように計画されました。

After:木の表情が生きる共有空間

赤みのあるブラウンで塗装された木を内装にあしらった共用空間は、デザインチェアやソファが配置されラフに座ってくつろげる雰囲気です。大きな細長いテーブルは、たくさんの人が集い会話に花を咲かせたり、パソコンなど書斎替わりに使ったりと豊かな使い方ができるでしょう。テーブルの脚にはさりげなくワンポイントになるカラーでペイントがされ、遊び心のある色遣いが映えるインテリアなりました。ヘリンボーン貼りのフローリングがユニークな表情を見せる、ミッドセンテュリーテイストの一室です。

After:回遊型の心地よい動線

収納から洗面スペース、キッチンと生活動線が心地よくつながっています。扉ではなく、配置の仕方で巧みに空間を操り、つながりながらもそれぞれの独立性も確保しています。十分なスペースを確保され、無駄のない空間の使い方はミニマルな暮らしにも共通します。ホワイトを基調としたクリーンな印象の水回りはすっきりとした印象を与えます。

After:収納量が抜群のコの字型のキッチン

アイランド型や、L字型のキッチンは多く普及していますが、料理好きな方や収納量が欲しい方にはおすすめのコの字型のキッチン。十分なスペースも必要なため、配置できる家は限られるかもしれませんが、調理動線も短く済む上に大きな調理台は使い勝手も抜群です。壁面に収納を設けない分、キッチンは大きくてもすっきりとして見えます。全体はホワイトと明るい木の色でまとめられている中に、差し色となる家具や、インテリアとしても楽しめる自転車のライトカラーがポイントになって北欧テイストの明るいインテリアが楽しめます。

After:心地よい風を感じられるデッキ

部屋から出ると、たっぷりと光と風を浴びながらくつろげるウッドデッキが広がります。段差のあるデッキは、たくさんの人が腰かけてくつろいだり、低めのテーブル替わりにしたりと使い道が広がります。コンクリートのフロアが多いマンションの屋上バルコニーですが、ウッドデッキは夏でもコンクリートのように熱くなりすぎず快適に過ごせる素材でもあります。建物の特徴を生かしながら、建築家は住まい手にとって心地よい空間を提案し、演出するのが腕の見せ所でもあります。

【リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ マンションリノベーションのメリット・デメリットとは?実例と合わせてまとめ解説!

 新築vsリノベーション。比較することで見えてくるそれぞれの良さ  

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