モダンなゲストハウス「Koyasan Guest House」

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
Koyasan Guest House, ALPHAVILLE Co., Ltd. ALPHAVILLE Co., Ltd. Commercial spaces
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カプセルホテルは徹底的に機能性を追求した建物と言えるだろう。そこには寝るためだけの場所しかなく、多くの空間を必要としないため、安い費用での宿泊を可能にしている。だが、その空間には美しさもなければ雰囲気もない。そんなカプセルホテルに新しいものが生まれた。建築事務所ALPHAVILLEは、「Koyasan Guest House」と呼ばれるゲストハウスに美しいカプセルホテルを実現している。

ゲストハウスとしてのカプセルホテル

「Koyasan Guest House」があるのは和歌山県にある仏教の聖地の1つである高野山。そんな場所に外国人やバックパッカーが気軽に泊まれるゲストハウスとして建てられた。ゲストハウスとは簡易な設備を備えた安く泊まることができる宿泊施設。ここではカプセルホテルタイプの部屋と、ベッドの部屋を備えたものとなっている。

現代的な要素を感じさせる外観

町の中心部から少し外れた場所に建つのは灰色でまとめられた三角の屋根を持つ建物。それは一見すると、とてもシンプルなものに見える。屋根のすぐ下には台形の形をした窓があり、夜には中の光を美しく見せるなど現代的な要素が散りばめられている。そのため他の宿泊説施設とは異なる個性的なものであることに気付かされるだろう。

明るい内部空間

建物の内部は、ここが山奥であることを忘れるような現代的な空間となっている。建物内に広がるのは白色でまとめられた空間。屋根裏部分は天井で覆われておらず、高さがある。そんな空間の中心に大きな廊下があり、それに沿って宿泊スペース、ラウンジ、バー、トイレといった部屋が並ぶ。屋根には天窓があり、そこから廊下を照らすように暖かな光が射し込む。そして白色の空間を一層明るくしている。

明るく清潔なカプセルホテル

カプセルホテルの部屋もこのような美しい空間の中にある。それは箱型の寝る空間が2段に重なったもの。内部は白色でまとめられており、明るく清潔な雰囲気を感じさせる。また従来のカプセルホテルにあるような機能性のみを考えたブラインドや手すりなどの設備がないため、すっきりとした空間となっており居心地の悪さを感じることはないだろう。

機能性と美しさの両立

建物の素材に使用されるのはツーバイフォー材。それは規格化された素材であるため、構造はシンプルとなり、工事だけでなく内部の改築も簡単に行うことができるという。このような建物は機能性の追求ともいえる。だが、それだけでなく美しさを生み出すことも意識されている。だからこそカプセルホテルであっても居心地の悪い空間となることはない。ここでは機能性と心地良さを両立させたモダンな宿泊施設が実現されているのだ。

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