廊下のない間取りのメリット・デメリットまとめ

Jukkaie / ジュッカイエ, 株式会社POINT 株式会社POINT Modern houses
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廊下のない間取りの住まいにしたいという方が増えています。家の廊下のないオープンなプランニングにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?間取りにも流行りがあります。家族の暮らし方やライフスタイルの変化と一緒に家の間取りも常に変化してきました。そこで今回は、廊下のない間取りのメリット・デメリットについてまとめて紹介していきたいと思います。

メリット1:廊下のない家の間取りは、動線を短くしやすい

廊下のない家の間取りは、動線を短くしやすいことがメリットとして挙げられます。部屋から部屋へ移動する際に、いちいち家の廊下を介せず移動することができるので、上手にプランニングしていくことで動線の短い快適で効率の良い住まいにしていくことが可能となります。動線については、「動線を考えていく上でのポイントまとめ」も是非参考にしてみて下さい。


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メリット2:廊下のない間取りはスペースを有効活用できる

廊下のない家の間取りを考えている方の多くが、家の廊下は通路としてのみの機能だけでスペースを無駄に使用すると考えます。廊下のない間取りでは、そうした家の廊下を収納スペースとして、あるいはリビングなどの生活空間をより広く取れる手段として有効利用できるというメリット面を考慮しています。こちらの株式会社POINTが手掛けた住まいのように、狭小敷地などの限られた面積に家を建てる場合には非常に魅力的なプランニングとなるでしょう。

写真:Tetsu Hiraga


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メリット3:コスト削減が図れる

廊下のない家は、その分の建設コストを削減することができることもメリットとなるでしょう。多くの場合、生活空間などとして他の有効な使い方にしていくと思いますのでコスト削減というよりはコストパフォーマンスの向上を図れると言った方が実際のかたちに近いのではないでしょうか。


【住まいづくりついては、こちらの記事でも紹介しています】

 大屋根の家25軒!

デメリット1:生活音や臭いが家中に広がりやすい

廊下のない家の間取りのデメリットとしては、生活音や匂いが家中に広がりやすいことがまず挙げられます。家に廊下がある場合は、そこが緩衝帯となって、浴室やトイレの水音といった生活音、そしてキッチンなどから来る臭いが家中に広がることを防ぎます。特にトイレの配置には注意が必要で水音が聞こえたりトイレの中がリビングや玄関から見えることがないように配置することができます。一方、家の廊下がない場合は、そうしたトイレの配置場所には考慮が必要です。

デメリット2:プライバシー性が薄くなる

廊下のない家は、家のどこにいても家族の気配を感じることができます。一方、デメリットで言えば、プライバシー性が薄くなるということもあるでしょう。特に来客の多い住まいは注意が必要です。ゲストがリビングにいると家族の浴室やトイレを出入りする場面が見えてしまうなど、プライバシー性がしっかりと保たれない間取りになってしまう可能性があります。きちんと来客時のことも想定しながら廊下のない家のプランニングを行っていきましょう。

デメリット3:窮屈な印象を生む可能性も

廊下のない間取りによって、玄関扉を開けるとすぐにリビング空間が広がり、広々とした開放的な印象の住まいにすることができますが、人によっては、あるいはそのプランニングに失敗すると逆に窮屈な印象を生む可能性もあります。これは玄関アプローチと同様で、そこには人を玄関に導くという意味もありますが、それに加えて家に入る前に庭や家の外観などの風景を通して住まいの雰囲気を演出するような気持ちの面の意味合いも含まれているのではないでしょうか。家に廊下がないことで、住まいにそうした気持ちの面での余裕が欠けてしまいかねないこともデメリットとなるかもしれません。

追記3:プライバシーを守るには

こちらは玄関土間からダイレクトにLDKに繋がる開放的な住まい。家族の帰宅がすぐわかる距離の近い間取りです。ただ玄関から直接繋がるので、宅配便などの際に居住空間を見られたくないなんて思うことも。そんな時は、玄関からぐるりと回り込むようなLDKレイアウトでにすると来客に家の中が見えないように工夫できます。

追記1:プランニングポイント ー 玄関とLDKの距離

玄関からLDKまでの距離を短くすることで無駄なスペースが少なくなります。廊下をLDKの一部として利用できるようなデザインができれば、さらに開放的なLDK空間にすることも可能になりますね。こちらは家族三世代が住まう平屋建築。現代の住まい方に合った導線をつくり、土間玄関を入ってすぐに開放的なLDK空間が広がります。家の中心にこの和小屋組を表した大きなLDKを設けることで自然と家族が寄り集まる場所をプランニングしています。

追記2:プランニングポイント ー 階段の配置場所

階段の配置場所はとても重要で、玄関から階段が遠いと通路が必然的に長くなってしまいます。また階段の配置場所は一階と二階の間取り両方に影響するので、一階の間取りを重視しずぎて二階の廊下が長くなってしまったというケースも少なくありません。こちらの天井高のある明るいLDKを見てみましょう。スキップフロアで緩やかにゾーニングしながらオープンな空間をデザインしています。このようなリビングイン階段は廊下を短くプランニングできることに加え、リビングが広く見えるという視覚効果があります。

追記4:パーテーションで工夫

玄関に入ると広々土間がお出迎え。こちらも玄関を開けてすぐリビングの間取りですが、おしゃれな引き戸のパーテーションで視線を遮ることが出来ます。LDKを拡張できるのでひろびろしたリビング空間をつくれますね。

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