ダイニングセットの上手な選び方(素材編)

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
夏蜜柑の家, H建築スタジオ H建築スタジオ Asian style dining room
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ダイニングセットを選ぶ際は、テーブルや椅子のデザインや大きさ・寸法などに注目していくと思いますが、それらに加えて考えていきたいのが「素材」です。その素材によってインテリアの印象が変わることはもちろん、汚れたテーブルの掃除のしやすさ、そして手が頻繁に触れることから肌触りの点でも重要なポイントとなります。今回は、ダイニングセットを選ぶ際の素材について押さえておきたいポイントを紹介していきたいと思います。

ダイニングセットの素材は木製が主流

ダイニングセットの素材としては、やはり木製が主流になります。スチールを使って細い線のおしゃれなダイニングに演出したり、天板をガラスにしてモダンな透明感を取り入れることもできますが、そうしたデザイン性よりも木製のダイニングセットが持つ温かみや肌触りを重視したい方が多いと思います。また、ダイニングセットだけでその素材を決めるのではなく、周りのインテリアに合った素材を選んでいくことにもなると思いますので、住宅のが木材で仕上げられることがほとんどであることも木製のダイニングセットが多く選ばれている一因となっています。

木材の魅力がそのまま感じられる無垢材

木製と言っても、樹種はもちろんのこと、製造の仕方によってもその特徴などは異なりますので、そうした点にも注目していきましょう。まず、無垢材ですが、丸太からそのまま切り出された木材となることから、木の温もりや肌触り、木目といった木材の魅力がそのまま感じられる種類になります。反りや収縮などのずれが生じやすい素材ですが、時が経つにしたがって風合いが増していく経年変化を楽しめる点は、インテリアの中でも大きな家具となるダイニングセットとして大きな魅力となるでしょう。

家具に多く使われる集成材

一般的に木製の家具には集成材が使われていることが多いです。集成材とは、薄く板状などにカットされた木材同士を接着していくことで、それにより1枚の大きな木材も巨大な丸太を必要とすることなく作り出すことが可能となります。無垢材よりも値段が安いと同時に、反りや収縮などのずれも生じにくい木材です。こちらのH2O設計室が手掛けた住まいのダイニングテーブルのように、無垢材ではなかなかつくり出すことが難しい大きな天板のダイニングテーブルも集成材だからこそできる形です。無垢材と集成材については、「集成材と無垢材。比較することで見えてくるそれぞれの魅力」も是非参考にしてみて下さい。

突き板・プリント紙化粧板

無垢材や集成材以外にも、突き板やプリント紙化粧板という素材もダイニングセットに用いられます。突き板とは、木材を薄く切断していき、シート状にしたものを何枚か重ねて合板などに貼り付けて使われます。プリント紙化粧板とは、紙に木目を印刷して、それを合板などに貼り付けて使われるものになります。印刷技術の向上によって、本物の木材のような質の高い仕上がりを期待できるようになっています。もちろん肌触りの点では本物と異なりますが、狂いが生じずコストも安い素材でもあります。

ダイニングセットの塗装に求められるもの

木製のダイニングセットをそのまま使っていては水分や汚れが染み込んでしまうため、ダイニングセットを長くきれいに使い続けるためにも塗装の役割が重要となります。その塗装に求められるものとは、液体や熱に強いことはもちろん、衝撃や摩擦に強く、塗装が表面から簡単に剥がれ落ちてしまわないことになるでしょう。こうした条件をクリアすることで、ダイニングテーブルでの食事の際だけでなく、パソコンの使用や勉強をしても傷などが簡単につかないテーブルとなるはずです。

塗装の種類

ダイニングセットに塗装には様々な種類があり、それぞれが異なる特徴を持っています。その内のいくつかを紹介すると、アクリル塗装は汚れを簡単に落とせる手入れのしやすい塗装として人気が高く、UV塗装は熱や衝撃に対して強く、また高級感のある光沢が魅力のタイプとなります。その他にも、衝撃や汚れに弱いですが、木材の素材感を引き立ててくれるオイル仕上げやワックス仕上げなどもありますので、実際にそれらの違いを手や目で確かめて、表面の仕上げ方にもこだわってみて下さい!

【ダイニングについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ ダイニングキッチンのレイアウト別の特徴まとめ

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