本日はバブル期に建てられた日本家屋を親子3代で楽しむための別荘にリノベーションしたプロジェクトを紹介します。1階の庭に面して配置された和室2室、ダイニングそしてキッチンの4室をLDKの大空間と和室1室に改修したこのプロジェクトでは既存の在来工法による駆体の個性を生かしながら和モダンのテイストを加え、デザインが若い世代にも馴染むデザインで仕上がっています。こぢこぢ一級建築士事務所が手がけた別荘のリノベーションプロジェクト、詳しく見てみましょう。
リノベーションによって機能しなくなっていた空調用のダクトとそれを覆っていた天井を取り払い、3.2mの天井高を確保しました。剥き出しにした年月を重ねた屋根裏構造の古材が新材にはない落ち着いた趣きを醸し出しています。洋風な扉は既存のものでしょうか、新旧のエレメントを融合することで独特な空間が生まれます。
高い天井と仕切りを取り払った連続する空間が開放的で、親子三代が集まっても支障のない十分な広さが確保できました。真壁や襖といったエレメントが現代のライフスタイルに和モダンのテイストを加えています。
段差や柱によってさりげない境界を作り出し、単調になりがちな大空間に変化をもたらしています。また補強のための部材もアクセントとなり、シックな和モダンな雰囲気づくりに一躍買っていますね。黒のレザ—の応接セットがレトロなテイストで、時間を越えた空間を演出しています。
庭に面した開口に自然をダイレクトに空間に取り入れたことにより、外空間との関係性を見直した計画が実現しました。奥行きのある空間がモダンなライフスタイルにぴったりですね。
窓からは庭の木々の緑が飛び込んできます。機能性と清潔感を重視したステンレスキッチンやアイアン+木のダイニングセットが和モダンな空間に調和し、家族や来客がくつろげる爽やかな別荘が出来上がりました。
モダンなオープンキッチンは作業しながらも会話を楽しんだりできるので、大家族や友人を交えて集う機会が多ければ是非取り入れたいですね。
築30年ほどの日本家屋の外観です。年月を経て変化した既存の駆体を生かし、リノベーションによって庭に面した4つの居室がモダンなライフスタイルに合った空間に生まれ変わった新旧が交じり合うプロジェクトを紹介しました。