風土に順応する機能的で豊かな住空間

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m house, Takeru Shoji Architects.Co.,Ltd Takeru Shoji Architects.Co.,Ltd Eclectic style living room
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住宅計画の基礎にはその土地の気候や周辺環境がもとになりますよね。四季を楽しめる快適な住空間を考えるならその土地土地に見合ったデザインが大切ですよね。ご紹介するのは「家」というフレームの中に広がる意外性に溢れた住空間プラン。TAKERU SHOJI ARCHITECTS.CO.,LTDが手がけたこちらの「m house」の家は、建物の建つ風土に考慮した機能的でかつ個性ある住空間が広がっています。

アイコンのような特徴的でシンプルなフォルム

新潟県魚沼市の山地に囲まれた盆地に建つこちらの住宅、夏季は高温多湿で冬季には2~3m程の積雪があり豪雪地帯というロケーションです。敷地の目の前に広がる青々しい田園から見る外観はその存在感が際立って見えるようなシンプルな三角屋根のフォルムに大きく開いた開口が特徴的です。ワイドな開口が全開になっていると外観にも風通しのよさそうな魅力的な雰囲気を感じますよね。

撮影: ©松崎典樹

基礎の中に広がる豊かな住空間

キッチンからリビングスペースを見通す内観。目を引くのは一般的な基礎高さよりも高く設定された基礎へ住空間が沈み込み、そして外皮の軸組が顕わとなった壁と上部に展開する二階スペースが一体的で意外性と個性を感じる空間が広がっています。外断熱が施された基礎立ち上がりは冬季には積雪の厚みを更なる断熱材として活用してしまうというプラン。暖房には大空間をもしっかりと温めてくれる薪ストーブで一体的な空間も家族の気配だけでなく温かさも共有しながら過ごすことが出来ます。

撮影: ©松崎典樹

豊かな住空間の風景

リビングスペースはまるでお庭のような雰囲気を感じられる空間です。勾配天井に吹き抜けのリビング上部には天井の高い開放的な大空間にインナーブリッジ、浮遊しているかのような二階スペースが展開し、一階スペースではテントを張り屋外のようなアクティビティを楽しむことが出来ます。軸組と外皮が顕わになった内壁もそんな雰囲気に相まってカジュアルなインテリアにしっくりと馴染んでいます。

撮影: ©松崎典樹

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています。◀

※ リビングの写真ページ

浮遊感のある新しい平面プラン

二階スペースから見渡す住空間。吹き抜けを渡るブリッジに建つと抜群の浮遊感を感じることが出来ます。ブリッジを渡りきった先には、ここにも趣味の時間をじっくりと愉しめるスペースに。ロフトスペースのように程よい距離を保ちながら下階の家族とのコミュニケーション、気配を感じながら、開口に広がる周囲の田園風景を眺めることのできる最高の居場所に。

撮影: ©松崎典樹

コンパクトでしっかり詰まったキッチン

ワークスペースとしても活用できそうな機能的なキッチン、ダイニングエリア。スペースはコンパクトだけれど、短い導線であらゆるものに手が届きそうな収納力や使い勝手のいい充実したキッチン。シルバー、ブラック、ウッドカラーでザックリまとめられたアイテムは詰まっていてもどこかまとまりとインテリアに映えるスタイリッシュな雰囲気に。

撮影: ©松崎典樹

【キッチンについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ キッチンレイアウトまとめ集

風景と気候を楽しめる空間デザイン

二階スペースから見る周囲の風景。ピクチャーウィンドウとして住空間に豊かな風景を見せてくれています。夏には心地のいい風を呼び込み、冬には豊かな雪景色を楽しむ。住まう地域の風土を受け止め、寒さや熱さを時にはコントロールしながらも、住宅プランによって受け入れ、自然の力を生かすようなアイデアが無理のない心地のいい住空間をつくるのかもしれませんね。

撮影: ©松崎典樹

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