味わいや雰囲気、丈夫な構造と土間スペースを多く持つ魅力あふれる日本家屋。ゆったりと暮らせればいいのですが、現代の生活スタイルでは住みづらくもある伝統的なスタイルを何とか生かしたいですよね。ご紹介するのは、そんな日本家屋に見られる土間スペースを現代の住宅に調和させるカジュアルで機能的な住まいです。タイラ ヤスヒロ建築設計事務所/TAIRA YASUHIRO ARCHITECT & ASSOCIATESが手掛けたこちらの「土間キッチンの家 house_in_nishiyama」は一階の家族が集まり過ごす場所を土間スペースを用い、間取りも田の字型のどこか懐かしさを感じさせるシンプルなものにしています。
敷地があるのは新潟県の山並みと田畑に囲われた自然豊かで穏やかなロケーションです。玄関口を正面に見る外観はライトグレーの外壁に三角屋根のフォルム、そして最も目を引くのは中央に設けれられた高窓の突起。穏やかな風景に突如現れたようなアグレッシブなフォルムはシンプルさとシンボリックさを兼ねた印象的な外観です。
玄関扉を引いて中へと進むと、ちょっぴり広い土間と二つの扉。ヨーロッパの田舎風の重厚でかわいらしいテイストの異なる扉とインナーウィンドウ、脇を飾る小物がまるでカフェのような賑やかさと温かみを感じる雰囲気のいい空間です。玄関を抜けて一番に飛び込む風景がこんなスタイルだとちょっぴりワクワクしますよね。
「住まいの写真」ページでは様々な種類の玄関の紹介をしています。
※ 玄関の写真ページ
リビングから見るキッチン・ダイニングスペース。フロアレベルはリビングから一段下がってちょっぴり意外性のある全面土間仕上げです。玄関エントランスで見たカフェの雰囲気をそのままに、照明やダイニングテーブル、観葉植物などインテリアはカジュアルで華やかな明るい空間です。
【土間については、こちらの記事でも紹介しています】
オープンスタイルのキッチンを採用することで、家事をしながらダイニングにいる家族とはもちろん、奥に隣接するリビングまで見通すことのできる広がりと自然光の明るさを感じられる開放的な空間です。土間仕上げのフロアはご近所の方と集まってお茶や語らうだけでなく、ちょっとした作業をするにも気軽に開放できそうなフレンドリーさもありますよね。
多目的に活用できそうなアグレッシブな空間の傍にはもちろん、ゆったりと寛げる場所も欠かせませんよね。広めのリビングにめんするワイドで大きな開口は全開にすれば屋内外を一体的に感じることが出来ます。晴れた日には太陽の日差しと心地のいい風をしっとり愉しむことが出来ます。
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