防音性の高い住まいにするために押さえておきたいポイント

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
Möblierte Musterwohnung in Kradolf, Wohnvision Homestaging Wohnvision Homestaging Scandinavian style living room
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防音性・遮音性の優れた住まいで、外の喧騒と切り離された静寂な落ち着きのある暮らしを実現したいと願う方も多いと思います。せっかくの素晴らしい家でも、外からの音に悩まされたり、反対に家の中の生活音などが隣家に聞こえていないか不安になるだけでも、日々の暮らしがストレスに感じてしまいます。そこで今回は、防音性の高い家にするために押さえておきたいポイントを紹介していきたいと思います。  

防音性に最も気を付けたいのは開口部

防音性の高い住まいづくりをしていく上で最も気を付けたいのが、窓や扉といった開口部です。音というのは壁面よりも、そのような開け閉めのできる開口部から最も浸入してきやすいことから、通常の単層ガラスではなく、断熱性能にも優れた複層ガラスを選んだり、複層ガラスの2枚のガラスの厚みが異なるタイプなどにすることによって、防音性を高めることができます。また、開き戸や折れ戸といった扉の開け方やサッシの種類にもこだわりながら、開口部の気密性にも気を付けていくといいでしょう。  

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の窓を紹介しています。◀

※ 窓の写真ページ


音を遮断したい面をしっかりと対策

防音性の高い家にしていく上で、もし交通量の多い幹線道路沿いに建つ場合など、はっきりと外からの音が来る方向がわかっているのであれば、その面の防音対策をしっかりとしていきましょう。逆に、庭に面するような騒音が気にならない側には、防音対策はほとんど必要なくなるでしょう。しっかりと防音対策をしていきたい外壁には、遮音シートを取り入れたり、上に挙げたような開口部の対策、あるいは開口部自体の面積を小さくするなどの方法も検討していくいいでしょう。  

防音カーテンの導入

騒音の弱点となりやすい窓に、防音カーテンを取り入れることも検討してみてはいかがでしょうか。防音カーテンとは、屋外の騒音や室内の生活音を吸音するように、生地が複層になっているものや特殊な織り方になっているもの、また金属を用いた特殊コーティングがなされているものなどで様々な種類があります。窓と防音カーテンの間に出来るだけ隙間が生まれないようにカーテンを設置することで、より効果的に音を吸音してくれます。  

【カーテンについては、こちらの記事でも紹介しています】

※ カーテンの種類の選び方


間取りでも防音対策

間取りからも防音対策を考えていきましょう。例えば、車の通りが多い前面道路側にはリビングや寝室を置かないレイアウトとしたり、隣家のリビングとこちら側の寝室が隣り合わせにならない間取りを心掛けたりと、プランニングからも十分に防音対策は可能です。また、上で述べたように、窓などの開口部から最も音が出入りしやすいことを考慮して、中庭を取り入れた住まいで、道路や隣家に面する外壁には開口を出来るだけ開けないことも効果的な防音対策となります。  

生活音についても対策を

先程からすでに何度も述べていますが、防音対策というのは、道路や隣家からの家の中に聞こえてくる音だけでなく、家の中から隣家に聞こえてしまう音についても考えていく必要があります。特に、二世帯住宅やマンションでは、上の階の足音やトイレや浴室の水音などが下の階などに聞こえやすくなります。間取りや遮音シートで対策を講じたり、床にカーペットや畳を敷くことでも音を軽減することができますので、生活音を気にせず楽に過ごせる住まいにしていきましょう。  

換気扇の穴

最後に、忘れてはならないのが換気扇の穴です。これまで述べてきた防音対策を行っていっても、この換気扇の穴について考えていないと、実際に住んでみるとそこから音が漏れてしまうことになってしまいます。台所などにある換気扇の設置場所は、換気扇の穴がどこに開けられるかも意識しながら決めていきましょう。また、換気扇を壁に設置するタイプではなく、天井に設置するタイプによっても騒音は軽減されますので、そのタイプを取り入れることも検討してみるといいでしょう。  

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