ユニークな外観が魅力のピロティ5軒!

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高床の家, フィールド建築設計舎 フィールド建築設計舎 Modern houses Iron/Steel
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皆さんは、ピロティという建築用語をご存知でしょうか?ピロティとはフランス語で「杭」という意味で、その名の通り、一階部分に壁はなく柱構造だけという建築形式です。一種の高床式建築、と言われれば、分かりやすいですね。スイスの建築家ル・コルビュジエが考案したとされ、近代建築の様式の一つに数えられます。1931年パリ郊外に建てられたピロティは、その見た目の軽やかさが魅力となり、その人気はヨーロッパを中心に世界へと広がりました。日本でも東京都江戸東京博物館など有名な建築物に採用されています。今回の記事ではピロティの魅力をたっぷりと味わえるような、素敵な家5軒をご紹介したいと思います。

屋外空間の広さを確保

まずご紹介するのは、鹿児島県の建築家、アトリエ環 建築設計事務所が手がけたこちらの住宅。直線構造とフラットな屋根が印象的なこのお住まいは、鹿児島市郊外の新興住宅地に建てられました。一階部分は駐車場や子供のための空間になっています。ピロティがあると、屋根のある広い屋外空間が確保できるので、悪天候でも子供を外で遊ばせておくことができ、とても便利ですね。2階のメインフロアからは、素晴らしい眺望を楽しむことができるそうです。 

写真撮影:三好芳昭

立地条件を考慮

宙に浮かんでいるような外観が印象的なこちらの家は、果樹園の中に建てられたもの。果樹園独特の湿気の多さに配慮し、湿気を排除し、涼風を取り入れるためにピロティ形式が採用されました。オリジナルでユニークな外観ですが、内装は田舎の日本の民家をイメージした空間で、とても馴染みやすく、落ち着ける雰囲気です。 第5回TEPCO快適住宅コンテストで「優秀賞」を受賞されました。

半屋外の店舗スペースとして活用

フィールド建築設計舎が手がけたこちらの建築は、鉄骨造の店舗併住宅。左右対称な二つのボリュームからなるピロティ構造の建築で、建物は地面から4m上空に配置されています。ピロティ部分は、半屋外の多目的な場で、庭や半屋外の店舗スペースとして活用されているそう。建物の西側は水田となっており、カフェテラスでお茶を飲みながら、長閑な田園風景を楽しむことができそうですね。

パノラマビューを楽しむ

ピロティのメリットの一つは、住居部分が2階から上にあるということ。採光が良くなり、外からの視線保護といったプライバシー保護にも役立ちます。そして何と言っても良い見晴らしが確保できるということ。鹿児島市の高台に建てられた、こちらの住宅は、その眺望の素晴らしさを増幅するために一階部分をピロティートし、2階部分に住居空間が設計されました。この家の魅力は、やはり離れのボックス型のボユームでしょう。母屋からブリッジで繋がれた離れは、ガラス張りの眺望台で、美しいパノラマビューが楽しめます

 写真撮影:三好芳昭

ピロティの可能性

長方形のボリュームを組み合わせた、シンプルな外観が印象的なこちらのお住まい。小さなボリュームの方は、一階がピロティになっています。駐車スペースとして利用されがちなピロティですが、駐車スペースは手前に確保してあり、多目的に利用することができそうですね。機能の限定を排し、豊かさと柔軟性を持つ建物を目指して設計されたというこの住居。雨の日の子供の遊び場やバーベキュースペース等、ピロティの可能性を想像するだけでもワクワクしますね。

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